Museum of Islamic Art

本日は休日ですので、ドーハ・イスラム美術館(MIA : the Museum of Islamic Art)に行きました。
7世紀から19世紀にかけてのイスラムの美術品を収蔵しているそうです。
ちょっと体が疲労気味でしたので、ゴルフ・ツアーの観戦は止めにしての美術館行きです。


先ず、何といっても建築物としての美術館そのものが素晴らしいです。
これまでにルーブル美術館のガラスのピラミッドの設計などを手掛け、
過去に建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞の受賞経験も持つ、
中国系アメリカ人建築家のイオ・ミン・ペイが2008年に開館したこの美術館を設計しているそうです。

この博物館の設計を頼まれたペイは、当時90歳でイスラム文化をより理解しようと中東を旅し、
砂漠で生活する民族の上に燦然と輝く太陽の力を、建築に表現すべきだと考え、
『この一見簡素な形の建物は太陽の光の中、影と陰影を得てこそ真の生命を獲得する。』
というのが彼がこの建物に対して抱いた構想だそうです。
彼は外壁に使用する石をフランスから厳選し、幾何学的な外観の建物を造り出し、
照りつける太陽と熱、飛んでくる塩分の多い海水を防ぐ役目を果たしているとのことです。

ペイが建物の外観設計の構想を練る一方、カタール皇族は内部に展示する美術品をせっせと収集し、
王族であるアル=サーニー家は、博物館の構想段階からロンドンのオークションに足繁く通い、
イスラム美術の貴重な品々を集めてきたそうです。
カタール皇族が開館までに費やした額は3億ドル以上と言われているそうです。


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さて、この美術館がこの種類の他の国の美術館と違う点が2つあるのですが、皆さん分かりますか?
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この美術館は、高層ビルの立ち並ぶドーハのWest Bay Areaから半円型の海岸線に沿った対岸の埋め立て地に建造されています。





美術館の1階ホールです。





オーディトリアムからのドーハのWest Bay Areaの眺めです。



中庭です。



展示室と展示物です。
イラン、エジプト、シリア、トルコ、インド、中央アジア等から収集した物ばかりで、カタールの物は全く有りません。








はっきり言って、訪れた事のある人は皆口を揃えて、「建物と眺望は素晴らしいが展示物は良く分からない。」
と言っていますが、そのとおりだと思います。
帰りに、ギフトショップでガイドブックを50カタールリヤル(約1,150円)で購入し、後でイスラム文化を勉強してみるつもりです。



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この美術館がこの種類の他の国の美術館と違う点は;

? 入館料が無料
? 写真が撮り放題

今回と今までのカタールを紹介してきたブログを御覧になっていらっしゃる方は、おそらく正解されたと思います。