スペイン・イタリア旅行記 【第2日】


第2日: 10月12日(水曜日)



10月12日はイスパニア・デー(Fiesta Nacional)でスペイン全土が休みになる日。
マドリー(Madrid)の大通りでは交通規制が敷かれ、国王一家や軍隊、政治家などがパレードをする。
従って、朝一番にホテルをチェックアウトし荷物の保管を依頼し、朝の早い内に市内観光を済ませ、午前中にトレド(Toledo)観光へ脱出し、午後にマドリー(Madrid)へ戻り、プラド美術館(Museo Nacional del Prado)へ行く計画。

アトーチャ(Atocha)から地下鉄1号線で2駅のティルゾ・デ・モリーナ(Tirso de Molina)から徒歩で、サン・イシドロ教会(Santa Iglesia de San Isidro)へ行った。朝7時半頃はまだまだ夜が明けていなくて真っ暗!
地下鉄(Metro)の切符は、市内ゾーンに行くメトロ・マドリー(Metro Madrid)と呼ばれるもので1ユーロ/1名/1回の料金。

サン・イシドロ教会(Santa Iglesia de San Isidro)
17世紀前半にイエズス会のために建てられた教会で、19世紀後半から1993年までマドリーの大聖堂だった。
朝7時半頃に、世の中が暗い中に到着しました。
朝の祈りを捧げている方が何人もいらっしゃいました。
静かに教会を出てきた頃には、夜があけて少し明るくなっていました。
あんなに暗い中、学校に行ったり、出勤しなくてはならないとは・・・。


サン・イシドロ教会(Santa Iglesia de San Isidro)からプラド美術館(Museo Nacional del Prado)まで徒歩で移動。

道路を地図に従って歩いて行くと、マヨール広場(Plaza Mayor)はこのように狭い路地の奥に突然見えて来るように目的地が分かり辛いので、ANDROIDの7インチ中華タブレットGPSレシーバー/ロガーの位置情報と組合わせて、Google Map等から予めダウンロードしておいたオフライン地図を利用するRMapsという名称の簡易ナビゲーション・アプリが便利だ。 (右手で持っているのがタブレット)


マヨール広場(Plaza Mayor)
フェリペ3世が1619年に完成させた4階建ての建物に四方を囲まれた風格のある広場。
中央にはフェリペ3世の騎乗像がある。

この広い広場で、寝そべっているカップルがいましたが、しばらくすると警備員または警察官に起こされ、どこかにいなくなりました。
片隅に寝ているのなら、まだしも,この広い広場のどまんなかに、寝ているのはおおらかさ?無謀さ?どちらでしょうか。


プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)
各地方へ向かう国道の起点で、東側にはマドリーの紋章になっている熊と山桃の像がある。 思ったよりもちいさな像で、見逃しそう。


途中、イスパニア・デー(Fiesta Nacional)のパレードの準備で、幹線道路が数多く封鎖され騎兵を見掛けた。


途中王立サンフエルナンド美術アカデミーを通り過ぎて、(あの時もう少し待って見学すればよかった!残念)
封鎖された幹線道路をプラド美術館(Museo Nacional del Prado)まで行ったが、午後2時に開館するとのこと。
初めての町なのにあちらこちらとフェンスがセットされ行く手を遮られた。警備の警官も持ち場のことしか判らないらしくて、適切なアドバイスはもらえなかった。プラド美術館にもはり紙もなく警備の係りの人に聞くまでこの日の開館時間が判らない。イスパニア・デーの日本での情報では無料開放であることのみ!
手に手にスペインの国旗の小旗を持った人々が続々と集まっていました。この国はいい国なのだと思いました。
ただ、トレドではたぶん日常的に観光客であふれていて、マドリーのイスパニアデーの雰囲気はありませんでした。

アトーチャ駅(Puerta de Atocha)に行き、トレド(Toledo)へRenfe(スペイン国鉄)で向かう。
Renfe AVANT 08102
アトーチャ (Atocha)発: 10:50
トレド(Toledo)着: 11:23
Turista: 10,60ユーロ/1名

トレドへの改札口は植物園の向かい側の地上階の改札で、やはり荷物検査がある。改札の中には、当然トイレとカフェがあり、かわいい女の子の店員がいました。トイレは無料。 清潔でした。
列車にはそれぞれのゲートで切符を見せてから通るので、間違えがなく安心。
トレドの駅には3分早く到着。 帰りもマドリーに3分早く到着。


トレド(Toledo)駅に到着。トレドは1561年マドリーに首都が移るまで、政治、経済の中心地だった。560年西ゴート王国の首都となり711年から400年わたってイスラム教の支配下となる。1085年アラフォンソ6世、1492年カトリック両王により追放、キリスト、ユダヤイスラムの3つの文化があふれている。


トレド(Toledo)駅からサント・トメ教会(Iglesia de Santo Tome)へは、タクシーで移動。
タクシー代: 9,00ユーロ。

トレドの駅の売店では電車が着くとわざわざおばさんが地図を売りに出てくるがその地図を買わなかった為路地の多いこの町で、迷子になる。その辺の旅行者らしき人たちも迷っているので、現地の人に道をたずねるしかない。下手に知っているスペイン語で道を訪ねようものなら、たくさんの言葉で返事をしてくれるので、英語くらいの(お互い外国語)文章が単純で分かりやすいと確信!

サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tome)
この教会は、エル・グレコ(El Greco)の傑作である、オルガス伯爵の埋葬(Entierro del Conde de Orgaz)を所蔵することで有名。
参観料: 2,30ユーロ/1名

入り口のすぐ向こうに囲いがありその先にフレスコ画が描かれているのだが、あまりの迫力にうなりました。


サント・トメ教会(Iglesia de Santo Tome)からカテドラル(Catedral de Toledo)へは、トレド(Toledo)の古い町並を徒歩で移動。

トレド大聖堂(Catedral de Toledo)
フェルナンド3世の命によって1226年に建設が始められ1493年に完成したスペイン・カトリックの総本山。
参観料: 7,00ユーロ/1名

あまりの迫力に息を飲んで、立ちすくんだ。
贅沢に大理石を使ったイタリアの教会とは少し違っているが、空に向かって高く高くと感じる。

柵のないバジリカを見てみたいものです。


カテドラル(Catedral de Toledo)からトレド(Toledo)駅へはタクシーで移動。
タクシー代: 5,30ユーロ。

トレド(Toledo)に行き、アトーチャ駅(Puerta de Atocha)へRenfe(スペイン国鉄)で向かう。
Renfe AVANT 08133
トレド(Toledo)発: 13:25
アトーチャ (Atocha)着: 13:58
Turista: 8,50ユーロ/1名 (帰路の運賃が往路よりも安価なのは、往復割引が適用されため)

アトーチャ駅(Puerta de Atocha)から徒歩で、プラド美術館(Museo Nacional del Prado)に移動。

プラド美術館(Museo Nacional del Prado)
スペイン王室の美術コレクション約300点を中心として1819年に開館。
現在では3万点以上の絵画や彫刻を所蔵する世界3大美術館のひとつ。
エル・グレコ(El Greco)、ベラスケス(Diego Velazquez)、ゴヤ(Francisco Jose de Goya y Lucientes)の3大巨匠の作品が展示されている。入場料は、イスパニア・デー(Fiesta Nacional)であったため、無料。
尚、裸のマハ(La Maja Desnuda)を観ることは出来たが、着衣のマハ(La Maja Vestida)は国立西洋美術館(東京・上野公園)で22日に開幕する「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」展へ貸出のため、鑑賞ことが出来なかった。ゴヤの作品群はすばらしかった。想像以上でした。マハがとてもかわいかった。
プラド美術館は入場者に大変親切で展示場所を教えてくれている。 さすがに世界3大美術館。 案内も日本語のパンフレットもありました。
ちゃんと入場料分は頂きました。 私達はイスパニアデーの不便も受けたが恩恵も受けました。


このプラド美術館(Museo Nacional del Prado)には、大きなカフェ&レストランがあり、ここで遅い昼食を採った。
ビーフステーキ、キッシュ、スイーツと飲み物との合計で、22,55ユーロ/2名。 チョコレートケーキは、異常に甘かった。残念!


このプラド美術館(Museo Nacional del Prado)での名画の鑑賞を終え散歩がてらの徒歩でホテルに戻り、預けた荷物をピックアップ。


再び、アトーチャ駅(Puerta de Atocha)に行き、次の宿泊地のマラガ(Malaga)へRenfe(スペイン国鉄)で移動。
Renfe AVE 02172
アトーチャ (Atocha)発: 17:35
マラガ(Malaga)着: 20:25
ESTRELLA(1等): 20,900円/2名/軽食とドリンク付
切符: RAIL EUROPE (日本でインターネットの早割で購入)

このAVEは、Renfeが誇る高速列車で、時速250kmを越えて走行する区間もある。

アトーチャ駅(Puerta de Atocha)構内には、熱帯植物が植えられている。
マラガへの改札は、トレドの改札口と違って切符売場の上の階です。荷物検査を受けて、総合的な待合室でしばらく待って改札を終えた後、エスカレーターでプラットホームへ降りて行きます。

ツーリスタクラスではなくプレフェレンテに乗り座席も良かったけれど、サービスが良過ぎてお茶だの、軽食だのと寝ている暇がなかった。 あまりのかまわれように驚きました。

この車両には、他に1組の中高年夫婦と小さなこどもと赤ちゃんを連れた3組が乗っただけでした。

マラガ駅(Estacion de Malaga Maria Zambrano)に到着。


ガイドブックにマラガのショッピングセンターはすごいと書いてあったけれど、こんなに立派なものがあるとは驚き!
思い返せば、マラガは魅力的な町だった。
駅のショッピングセンターはザーラなどのお手頃価格のものばかり、本来の町の中心部(カテドラルなどがある場所)には、たくさんのお店があり、化粧品がとても安かった。もちろんクレマ・ラ・メールはドバイの免税店よりも安く100グラムで1万円以上安かった!


翌朝は、このマラガ駅(Estacion de Malaga Maria Zambrano)に隣接したバスターミナルからアルヘシラス(Algeciras)へ日帰り旅行にバスで行くので、下見に行った。

その後、宿泊ホテルへ徒歩で移動中にバル(Bar)でローストチキンと肉団子のトマトソース煮込みのアルボンディガス(Albondigas)を夕食にした。
良く付き合わせとして提供されるフライドポテトは、皮を剥いて揚げてありとても柔らかい。
また、フライドポテトにはマヨネーズが良く掛けられているが、これにはニンニク(Ajo)が混ぜられており、酸味の刺激が和らげられている。

マラガ(Malaga)で滞在したホテルは、
マラガ駅(Frente Estacion Renfe)に近いホテル・ラス・アメリカス(Hotel Las Americas)
宿泊料: 98,00ユーロ/1室/2泊/朝食無し